日本ワコン株式会社
MBR(膜分離活性汚泥法) 対応開始いたしました
MBRとは…
MBR(Membrane Bio Reactor 膜分離活性汚泥法)とは…
畜産排水やし尿、工場排水中の有機性汚濁物質(COD、BOD原因物質)は、従来、標準活性汚泥法などで処理されてきました。
しかし、この方法では、長い滞留時間、バルキングを防ぐための安全率を十分に考慮した大きな沈殿槽を必要としていました。
MBRは、活性汚泥と処理水の分離に膜を使用する点で従来法とは大きく異なります。
膜を使用することにより、

① 沈殿槽の不要化
② 活性汚泥濃度を高く保つことによる滞留時間の短縮
③ バルキングの危険性の排除
④ 処理水質の向上

これらすべてを実現しました。
MBRを採用することで、排水処理設備の省スペース化、安定した処理水質を確保することができ、従来技術では難しいとされてきた、
活性汚泥処理水の純水へのリサイクルも可能となっています。

MBRと標準活性汚泥法の比較
・膜分離のため、処理水への汚泥の漏出の恐れがなく、①MLSS濃度を高く維持できる、②沈殿槽を省くことができるので 排水処理設備の簡素化、省スペース化が実現できます。
こんなことでお困りではないですか?
① 「生物処理を導入しているけど、設置面積が広すぎて、生産設備設置場所を圧迫している。」
② 「製品製造量の増加に伴い排水量が増加し、既存の標準活性汚泥法の排水処理設備では処理量が
  足らなくなってきた。」
③ 「MBRを導入しているけど、膜洗浄に人手がかかる、本当は生産に人員を配置したい。」

④ 「せっかく費用をかけてMBRを導入したけれど、メンテナンスの仕方がわからない。」
⑤ 「設計、設置工事を依頼した業者がメンテナンス事業を行っていないorあまり機能していない。」
これらの問題を日本ワコンが解決いたします
① MBRを導入すれば、沈殿槽などを省き、設置面積を小さくできます。
② MBRを導入すれば、既存の処理設備を拡張することなく、処理水量を格段に増加させることができます。

③ 弊社で採用している浸漬型中空糸膜では、自動制御で定期的に洗浄を行えます。
④ 排水処理設備メンテナンス40年以上の実績を基に、日常点検等についてのポイントをご提案いたします。
⑤ 弊社であれば、MBRの設計、設置はもとよりメンテナンス体制も経験豊富なスタッフで万全な対応をさせて
  いただきます。
浸漬型膜モジュール中空糸膜と平膜比較
モジュール寸法、処理量比較
中空糸膜モジュールを使用することで、平膜モジュールとほぼ同じ設置面積で2倍以上の処理水量を得ることができます。

(処理水量は目安です。実際の水質によって大きく異なります。)

浸漬型中空糸膜のメリット
① 膜面積が広くモジュールがコンパクト
② 膜が損傷した場合の補修が可能
③ 自動制御による空気による洗浄(常時)、間欠的に行われる
  逆洗膜、薬品洗浄により効率が良い運転が可能


浸漬型中空糸膜のデメリット
① 数年間運転していると中空糸間に汚泥が堆積する。


堆積した汚泥の除去、中空糸の精密洗浄も日本ワコンにて承って
おります。
ご連絡いただければ幸いです。

実施例(静岡県食品製造メーカーの場合)


      改造内容
      既設平膜モジュール4基中、古くなった2基を廃棄し、中空糸膜モジュールを1基導入いたしました。


電気料金が13円/kW時とすると、年間約107万円程度のランニングコストの削減となりました。